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塩カルがケーブルの劣化を早める?

皆さんは塩カルという言葉をご存知ですか。

塩カルは塩化カルシウムの略称です。化学物質の一つでCl(塩素)元素とCa(カルシウム)元素から出来ている化合物です。海水中など自然界にも存在します(海水の主成分は塩化ナトリウムなどです)。また工業的に作り出されてもいます。

工業的なものは、例えば乾燥剤や吸湿剤、寒剤(冷却剤)などの製品に使われています。塩化カルシウムが水に溶けると、その水溶液は凝固点が低くなる性質(凝固点降下)が出てきます。通常、水の凝固点は0度ですので、その温度以下になると液体から固体の氷に変化しますが、その水溶液は凝固点が下がるので、0度より低い温度になっても凍らなくなります。

それを利用したのが凍結防止剤です。凍結防止剤の成分は、塩カルつまり塩化カルシウムなのです。塩化ナトリウムが成分のものもあります。道路に雪が積もった場合、気温が0度以上ならば、徐々に融けていきますが、0度以下だと融けません。

そのため凍結防止剤を大量に撒くと凝固点が下がり、気温が0度以下でも徐々に融けていくのです。さて、この塩カルですが、実は塩害の元にもなっています。塩害で困るのは、例えば樹脂製のものがあります。身近なものであれば洗濯物を干す時に使う洗濯ばさみがそうでしょう。

またケーブル類もあります。屋外で使っているケーブルは日光や気温などでも劣化しますが、塩害もそれを早めます。そのため屋外で使うケーブルは屋外用の塩害にも耐える性質を持ったものを使うことが多いです。

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