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様々な構造と機能を持つ結束バンド

結束バンドとは、混雑しがちな電線やワイヤー、ケーブルや配線などを束ねるための補助具です。

ケーブルタイや結束帯、結束タイや配線バンドとも呼ばれており、日本では古くから紐結束が使用されていましたが、樹脂の柔軟性と耐久性が好まれ、平成10年頃から急激に使用が増えています。

材質はナイロン製やフッ素樹脂、ポリアセタールやポリエチレンなどがあり、結束バンドと言えば通常は屋内配線用のプラスチック製バンドのことで、縛りやすい柔軟性とスムーズに留められて一度取り付けると緩みにくい構造が特徴です。太陽光発電システム施工用として高価ですが耐熱性と耐薬品性、耐候性に優れた100パーセント植物由来樹脂のナイロン製高機能結束バンドなどもあります。屋内用のケーブル等にはプラスチック製の安価なバンド、屋外用には高価でも優れた構造を持つバンドと、環境や用途に応じて使い分けるのが得策です。屋外用結束バンドは風雨や紫外線に耐える構造に加え、豪雪地帯で使用する場合には結露防止や凍結防止機能、沿岸部で使用する場合には塩害対策や塩化カルシウム対策を必要とします。

降雪日に融雪剤として散布される塩化カルシウムはバンドを腐食させ、海水を含んだ湿気は塩化亜鉛を発生させてバンドの材質を劣化させたり、紫外線は耐候性劣化によるバンドの破断を引き起こすからです。屋外用はバンドの留め口も左右2箇所にツメがあり、確実に固定する構造になっています。

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