Skip to content

塩化カルシウムなどでケーブルが劣化する?

電化製品を購入すると、その箱の中には何らかのケーブル類が入っていることが大半です。

電源を供給するためのものもありますし、オーディオやホームシアター、それにパソコンやその周辺機器にも、それぞれで接続するケーブルが入っています。それらは樹脂性の柔らかな素材で被覆し絶縁されています。そうしなければ中身がむき出しになりますし、大変危険だからです。ところで、電化製品はその殆どが家の中で使います。

あまり外では使わないのでケーブルの外を覆っている樹脂製の素材の劣化を考えたことはないと思います。実は樹脂製のものを外に置きっぱなしにしていると劣化し、ボロボロになってしまうものもあります。例えば、洗濯ばさみや植物を育てるためのプランターなどを普段から使っている人なら経験していると思いますが、しばらく使っているとどことなく汚れてきて、何年か使っていると表面に粉が出てきたり、軽くつまんだり持ち上げただけで壊れてしまうこともあります。

それは気温の変化や雨風、太陽光に含まれる紫外線などで樹脂が劣化し脆くなっていくためです。海の近くなら潮風やしぶきによってもたらされる塩害でも同様のことが起こります。ところで塩害と言えば海だけではないのです、例えば冬に雪深くなる地方では路面に凍結防止剤を撒きますが、その中に含まれる塩化カルシウムなどが塩害を引き起こします。

路面に積もった雪を溶かすには、塩化カルシウムや塩化ナトリウムが有効なので散布車を使って大量に撒きます。すると融けた雪と一緒に側溝などに流れて行きますが、冬の強い風が吹くと周辺に飛んで行くこともあるのです。

そのため塩化カルシウムなどによる塩害が発生します。樹脂製のものも影響を受けて劣化が早まります。最初に書いたとおり家電製品などは外で使うことは少ないですが、仮に外で使うようなことがあれば、ケーブルの劣化には気をつけたほうがよいでしょう。

Be First to Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *